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砥粒の種類

 研磨材には大きく分類して、酸化アルミニウム質のものと、炭化ケイ素質のものがあり、それぞれの特長により目的の研磨・研削の作業に適したものを選択することが重要です。
 天然石を粉砕して研磨材として使用することは、太古の昔より行われておりましたが、文明の進化とともに人造研削材の要求が高まり1895年(明治28年)に米国カーボランダム社により製造され、1901年(明治32年)にノートン社でアランダムが製造されました。その後、自動車、造船、航空機、電気製品等の部品の要求に応じて各種の研削材が開発されました。

天然砥粒と人造砥粒

産出状態 名称 化学組成 硬度(モース) 用途
天然 コランダム Al2O3 9 主として研削用
エメリー Al2O3
コランダムより 不純物含有量多し
9
ガーネット 3R'O・R2O3・3SiO2
ただしR:Ca,Mg,Fe,Mn
R':Al,Fe,Cr
6.5〜7.5
ケイ石 SiO2 7
スピネル MgO・Al2O3 5.5〜8
ダイヤモンド C 10
ケイソウ土 SiO2 - 主として研磨用
ドロマイト CaO・MgO -
トリポリ - -
浮石粉 - -
人造 溶融アルミナ Al2O3 9 主として研削用
炭化ケイ素 SiC 9.15
炭化ホウ素 B4C 9.32
人造ダイヤモンド C 10
その他の炭化物
窒化物、ホウ化物
- -
酸化鉄 Fe2O3 - 主として研磨用
酸化クロム Cr2O3 -
仮焼アルミナ Al2O3 -

人造研削材の区分、種類、性状

区分 種類 記号 性状
アルミナ質研削材 褐色アルミナ質研削材 A アルミナ質鉱石を電気炉で溶融還元してアルミナ分を高くし、凝固させた塊を粉砕整粒したもので、若干量の酸化チタニウムを含む褐色のコランダム結晶および非晶質部分からなる。 
白色アルミナ質研削材 WA 高純度アルミナを電気炉で溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもので、純粋な白色コランダム結晶からなる。
淡紅色アルミナ質研削材 PA アルミナ質原料に若干量の酸化クロムその他を加え電気炉で溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもので、淡紅色のコランダム結晶からなる。
解砕型アルミナ質研削材 HA アルミナ質原料を電気炉で溶融し、凝固させた塊を通常の機械的粉砕によらない方法で解砕し整粒したもので、主として単一結晶のコランダムからなる。
人造エメリー研削材 AE アルミナ質鉱石を電気炉で溶融還元し、凝固させた灰黒色の塊を粉砕整粒したもので、コランダム結晶およびムライト結晶その他からなる。
炭化ケイ素質研削材 黒色炭化ケイ素質研削材 C 酸化ケイ素質原料と炭素材とを電気抵抗炉で反応させたインゴットを粉砕整粒したもので、黒色の炭化ケイ素結晶からなる。
緑色炭化ケイ素質研削材 GC 高純度の酸化ケイ素質原料とを電気抵抗炉で反応させたインゴットを粉砕整粒したもので、緑色の炭化ケイ素結晶からなる。