技術情報
トップページ >> 技術情報 >> 技術用語辞典:紛体輸送
お問い合わせはこちらから

技術情報:紛体輸送

ベルトコンベア

ベルトコンベア

特徴:もっとも手軽な輸送手段として使われ、短距離から長距離にわたり応用範囲が広い。また、装置間のヘッドが少ないとき、シュートの補助手段として用いて装置の高さを節約するのに も使われる。しかし、粉体の場合、積み下ろし時に発生する粉塵に対する対策を要するし、ベルトへの付着と、排出端での巻き込みが起こりやすいので付帯設備に十分な注意が肝要である。

構造:粉粒体あるいは一定の大きさをもつかさ物輸送を主として水平に、場合によってはわずかに傾斜させて輸送する場合に広く用いられる。一般に数百メートルまでの輸送距離に対して用いられるが、長いものでは20km、輸送量の大きいものでは15000t/hに及ぶ場合がある。ベルトの幅は一般に0.4~3.0m、ベルト速度は0.4~4.2m/secである。


スクリューコンベア

特徴:スクリューにはいろいろな種類があり、単に輸送だけでなく攪拌または混合用として併用できる。

構造:軸のまわりに取り付けた羽根を管またはU字形のトラフの中で回転させ、ホッパから供給された固体粒子を出口まで連続的に輸送する装置である。長さは数十メートルまでのものが一般的である。


チェーンコンベア

特徴:ベルトコンベアのベルトの代わりにチェーンを用いたもの。

構造:チェーンをエンドレスに連ね、その上に板または箱を連続的に取り付けて粉粒体あるいはかさ物の輸送に用いられる装置。輸送速度はふつう1m/sec未満で、輸送距離は数百m程度である。


バケットエレベータ

特徴:バケットコンベアとも呼ばれ、垂直にまたはこれに近い輸送が可能である。乾湿・塊粉の幅広い輸送物に適用できるが輸送量は少ない。

構造:チェーンまたはベルトに取り付けたバケットによって、粉粒体の鉛直輸送または傾斜輸送を行う装置。バケットの速度はベルトに取り付ける場合0.8~2.5m/sec、チェーンに取り付ける場合0.41.25m/secに選ばれるが、微粉に対しては大きいほうの値が用いられる。


振動コンベア

特徴:輸送対象の必要に応じて振幅や周波数を調整することができ、冷却・乾燥・脱水などの操作が輸送中に行える。

構造:トラフに外部から一定の振動を与えトラフ内の輸送物をわずかずつ前進させて輸送する装置をいう。振動を与えるには、クランク式・不平衡おもりによる方式・電磁式がある。鉛直輸送用としてはスパイラル式の装置が用いられる。


空気輸送装置

特徴:復元装置がなく、輸送に使用した気体は特殊ガスの場合以外は循環させることなく排気する。さらに他のコンベア類と違い往路だけの設備で良いこと、輸送が管路だけであることから粉粒体を高速、衛生的、自動的に輸送できる。最大の欠点は所要動力が大きいことで、ベルトコンベアの約10倍以上の動力が必要である。

構造:管の中を流れる空気によって粉体を運ぶ装置で、圧送式と吸引式がある。管の直径は20~400mm程度で、輸送量250t/h、輸送距離は2km程度まで適用されている。


水力輸送装置

特徴:空気輸送の場合と同様、所要空間・作業要員を節減することができる。媒質の比重が空気よりも非常に大きいため、相当の低速まで脈動流を起こさず安全送流を行えるので長距離輸送にも好適で管の摩耗や固体粒子自身の破砕も軽微である。一方、清澄な水を連続的に豊富に必要とし、また水によって溶解あるいは変質するような物質には使えない。運搬後の脱水が困難であったり、脱水に手数と費用のかかりすぎる場合にももちい難い。

構造:空気輸送とほぼ同じ原理に基づいて管内の液体の流れを利用して固体粒子群を輸送する方法。一般に用いられる輸送管の直径は60~300mm、輸送距離の最大は400kmに達する。